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サイレント映画の醍醐味を知った瞬間!

映画保存協会さんよりご案内いただき、楽しみにしていた「第2回地域で残そう映像資料」が、6月11日に東京・文京区の本郷中央教会で開催されたので行ってきた。

東京国立近代フィルムセンター主任研究員の入江良郎さんによる講演会を中心に、以下の映像が上映された。

・紅葉狩(デジタル復元版)(6分)1899年(2009年重要文化財指定)
・攝政宮殿下活動寫眞展覧會御台覧実況(3分)1921年
・史劇 楠公訣別 (17分)1921年(文京区湯島で撮影)(2010年重要文化財指定)

会場となった本郷中央教会は、登録有形文化財に指定されている。現在の建物は関東大震災で焼失したのち、昭和4年(1929年)に再建されたものだが、それでも、第二次大戦を生き延び、82年もの間、この地にある。そして、現在確認できる日本最古の映画興行(明治32年/1899年)が行われた場所でもあるとのことで、史実にゆかりある場所で、滅多に見ることのできない貴重な映像の体験・・・というイベントだった。
なお、弁士は片岡一郎さん、伴奏は柳下美恵さんが担当された。

タイトルに「サイレント映画の醍醐味を知った瞬間!」と書いたが、これまでにも何度か(ほんのわずかではあるが)サイレント映画の上映に足を運んだことがあるが、今回つくづく感じたのは“今、サイレント映画の上映を鑑賞することは相当な贅沢である”ということ。

まず映画・映像そのものは100年近い歳月を生き延び、ありとあらゆる知恵と技術を持って修復されこの時代に蘇ったものであるし、そこに、弁士の方がライブで語り、サウンドトラックは生演奏・・・こんなに贅沢なものがあるのだろうか・・・? 極端なことをいえば、ライブであるがゆえ、同じものは2度とない瞬間を鑑賞しているわけで・・・効率あるのみ・・・の現代では、これは超一級のエンターテイメントでもあると思う。

柳下さんの演奏は、何かくっきりと映像をきわだたせるような(目をつぶっていても(!)映像が見えてくるような)素晴らしい表現力をもったものだったし、片岡さんの語り口は映像と自然に溶け合うような雰囲気だった。

サイレント映画の上映会に足を運んだことのない人には、ぜひ一度!と強く感じ、また自身も機会があれば、これからも上映会に足を運んでみたい・・・そんなことを思った一夜だった。
機会をくださった皆さん、ありがとうございました!


地域で残そう映像資料
プロフィール

牛原 陽彦(うしはら はるひこ)

Author:牛原 陽彦(うしはら はるひこ)
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  

父 牛原陽一(うしはら よういち、Youichi USHIHARA)監督が亡くなって33年、祖父 牛原虚彦(うしはら きよひこ、Kiyohiko USHIHARA)監督が亡くなって25年、多くの情報があふれる中、2人について正しく伝える媒体が少ないのが現状です。

私、牛原陽彦が、祖父、父より引き継いだ資料、書物、当時の新聞などをベースに、2人の仕事、活動を正しく記録すべく、当ブログを開きました。膨大な資料から、作品、活動を振り返ります

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