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ピアニスト柳下美恵さんからの「速報」リポート/第27回ボン国際無声映画祭

第27回ボン国際無声映画祭が無事終了した。

予定では「進軍」の伴奏は、ドイツ人のピアニストが務めることになっていたが、けがのため降板。急遽、柳下美恵さんが演奏を担当することになった。

そして、帰国したばかりの柳下さんから、早速メールをいただいた。

演奏を担当されたピアニストならではの、非常にリアルなメールだったため、「そのまま掲載したい」旨、無理を承知でお願いしたところ、快諾いただいたので以下に掲載した!

「進軍」は、虚彦監督作品のなかでも珍しく完全な状態で残っている映画。上映時間は142分。柳下さんは、その142分間にわたり、演奏を続けられたわけだが、何とこの野外での上映会が「雨」に見舞われるという大ハプニングがあったとのこと。

以下、柳下美恵さんによるリアルリポート(メール)です。



17日は、昼間は晴天だったにもかかわらず、ちょうどお客様がいらっしゃる時間、午後8時頃からどしゃぶりの雨…にもかかわらず800人くらいはいらしてくださったのでは…と思います。

そしてその雨は夜9時の開映時間になっても、ますます強くなるばかり…。
『進軍』の映像に負けないように、高らかに『進軍』の主題歌を弾き、映画は始まりました。

雨の音もますます強くなり、その音に負けないように、鈴木伝明がオーケストラを指揮する場面、
片岡さんの雄弁な語りとともに、もう一度『進軍』のマーチを弾きました。

前半のメロドラマ部分は、多少、音が小さいところがありましたが、後半の戦争シーンは雨に負けないように気迫をこめました。ただ急ごしらえのテントの下にあったピアノは横風で濡れ、鍵盤が徐々に重くなり、指もまわらなくなってきました。

腕も痛くなり、爆撃シーンは腕も使って、ピアノを殴るくらいの勢い、よく弦が持ちこたえてくれました。
列車で皆が再会するラストシーンは、弾ききった(語りきった)達成感と雨カッパや傘で豪雨の中2時間20分の大作を見終えたお客様との一体感…しばらくは立ち上がれませんでした。

スクリーン脇の舞台に来るように呼ばれ、片岡さんと二人(この日は私も着物を着ました!)、スタッフが傘で守ってくれる中、壇上にあがり、鳴り止まぬ拍手に感動してあいさつをしました。

800人は残っていませんでしたが、豪雨の中、500人は確実にずぶぬれになりながら見ていただき、こんな経験は2度とできないだろうと恍惚に浸っておりました。

なんか、その豪雨の中の上映と演奏が目に浮かぶようではありませんか!
観客の皆さんも、きっとその熱い演奏や語りに、惹きつけられたのでしょうね。



機会があれば、片岡さんからもお話をうかがいたいと思います。

柳下さん、ありがとうございました。





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プロフィール

牛原 陽彦(うしはら はるひこ)

Author:牛原 陽彦(うしはら はるひこ)
◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  

父 牛原陽一(うしはら よういち、Youichi USHIHARA)監督が亡くなって33年、祖父 牛原虚彦(うしはら きよひこ、Kiyohiko USHIHARA)監督が亡くなって25年、多くの情報があふれる中、2人について正しく伝える媒体が少ないのが現状です。

私、牛原陽彦が、祖父、父より引き継いだ資料、書物、当時の新聞などをベースに、2人の仕事、活動を正しく記録すべく、当ブログを開きました。膨大な資料から、作品、活動を振り返ります

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